1976-10-07 第78回国会 衆議院 運輸委員会公聴会 第1号
○高橋公述人 最初に遠距離逓減法の復活の問題をお答えいたします。 御意見のように遠距離逓減法は国鉄始まって以来ずっとやってきた方法でありまして、それを前前回あたりの改正からぼつぼつ距離比例の方向に転換しておるわけであります。しかし、日本の国はやはり非常に細長い国でありまして、長距離輸送の負担が現在のような比例法によっていきますと非常に負担がかかる。しかも、中央集権制をとっておりますから中央に出てくる
○高橋公述人 最初に遠距離逓減法の復活の問題をお答えいたします。 御意見のように遠距離逓減法は国鉄始まって以来ずっとやってきた方法でありまして、それを前前回あたりの改正からぼつぼつ距離比例の方向に転換しておるわけであります。しかし、日本の国はやはり非常に細長い国でありまして、長距離輸送の負担が現在のような比例法によっていきますと非常に負担がかかる。しかも、中央集権制をとっておりますから中央に出てくる
○高橋公述人 私、高橋でございますが、先ほど御質問がありました運賃法定主義の問題についてお答えをいたしたいと思います。 現在は国有鉄道運賃法によって運賃の基準を決めることになっておりますが、その運賃が政治上の関係その他によって決定がおくれておって、そのことによって赤字がふえていくというようなことは、まあふえるのはやむを得ませんが、しかし、そういうことによって経営が不健全になり、しかも今回のような行
○高橋公述人 私は、ただいま御紹介いただきました高橋秀雄であります。本日は、国有鉄道の運賃改正に関する法律案につきまして私の所見を申し上げたいと思います。 国有鉄道の運賃問題は、運賃法定主義の制度の改正の問題、それから地方赤字線の運賃など運賃政策上の問題、それから鉄道経営上の立場から運賃の水準の決定につきまして考慮すべき事項、その他運賃水準の問題及びその運賃水準をどんな制度によって運賃を回収していくかということ
○高橋公述人 いまお尋ねがありましたが、私が申し上げましたのは、国鉄の経営のうちで企業的に経営のできる部分とできない部分とがある。経営できる部分についてはコストを全額負担すべきであって、国の補助に求めてはいかぬということを申し上げたのであります。それから、もし企業で経営できる部分につきまして国の補助のもとに低額に押えておくということになりますれば、国鉄は国の援助のもとに安い運賃で営業する。その競争機関
○高橋公述人 流通関係のうちで公共料金はどのぐらいの割合か、これは数字はいまこここで覚えておりませんが、とにかく流通部門のうちで鉄道は一%以下であり、先ほどほかの委員も言われましたように、千分の幾つという程度以下の程度でありまして、比率はそう大きいものではないと思います。しかし流通関係のコストが、費用が労働集約性を持っておりますから、生産性を越えて上げれば必ず価格に影響するということははっきりしていると
○高橋公述人 私は流通経済大学の高橋秀雄であります。 私は、今回提案されました国鉄の運賃問題その他の問題につきまして、条件つきで賛成をするものであります。 以下、どういう条件かということをこれから簡単に申し上げたいと思います。 日本経済が高度な成長を遂げております状態を前提にし、また交通革命が進行しておって、他の運輸機関との附に競争が行なわれているという現時点における国有鉄道の運賃問題について
○公述人(高橋秀雄君) 国鉄の赤字の原因は三つあると思うのであります。 一つは、一審簡単なのは赤字線でありますが、この赤字線の考え方につきましては、はっきりやはり国の政策として、赤字線を将来やめるのかやめないのかという態度をはっきりきめていただく。これは国会でどうしでもきめていただかなければならないと思うのであります。それでもし赤字線をやめるという方針がきまりますれば、赤字線に対する将来の政策としては
○公述人(高橋秀雄君) 定期運賃の問題、都市交通の問題に限定してお答えしたいと思いますが、これは先ほど申しましたように、これからあとの都市交通につきましては、輸送力の増強がこれは避けられないのでありまして、現在も定員の三倍くらい乗っているというくらいに通勤のラッシュアワー時のときは非常な混雑でありますから、輸送力をどうしても増強しなければならない。輸送力を増血するとすれば、現在の山手線のような場合でも
○公述人(高橋秀雄君) 私は、流通経済大学におります高橋秀雄であります。したがって、国鉄の運賃問題につきまして、交通業の経営並びに交通経済論の立場から所見を申し上げます。 本件につきましては、結論から言いますれば、国鉄財政再建のための長期計画の一部として、運賃改定に賛成でありますが、同時に付帯条件として以下順次申し上げますような希望事項を達成されんことを要望する次第であります。 まず第一に、国有鉄道
○公述人(高橋秀雄君) まあ国策という意味でばく然とお話が出たのじゃないかと思うのですが、なるほど国鉄の七カ年計画ですか、それを二兆九千七百億の予算でもって一定の規模の改良工事なりあるいは通勤緩和のための施設をやるということは、国策でおきめになったんだろうと思うのですが、それはそれでけっこうでありますが、それでそれは国の各交通機関のバランスを考えておきめになっておるでしょう。しかし運賃の問題というのは
○公述人(高橋秀雄君) まず最初に、国鉄が海運とかトラック等と競争している場合に、これに対して国の援助を受け、競争することが不当競争になるということを申し上げたのでありますが、これは都市交通のような場合は別にいたしまして、長距離の交通につきましては、鉄道よりもむしろトラックのほうが輸送分野は大きいというような面もたくさんあるわけです。そういう場合に、鉄道が国の援助のもとに安い運賃で競争に参加するということは
○高橋参考人 お答えします。 ことばの問題でございますけれども、われわれといたしましても、社会党が非常に苦心されて、しかも理想的な姿で基本法と事業法というふうに分離されて出されましたことは、深く敬意を表しているところでございます。ことばの中で異質というようなことばをちょっと使ったようでございますが、あれは別に深い意味はないのでございまして、現在政府が提案され、本国会でも審議されておりますところの沿岸漁業等振興法案
○高橋参考人 ただいま紹介されました高橋でございます。 本日この席で、沿岸並びに中小漁民が久しく待望しておりますところの沿岸漁業等振興法案が審議されますことは、われわれ沿岸漁民といたしましてまことに喜びにたえません。また、その席で業者代表といたしまして意見の一端を述べる機会を得ましたことは、まことに感謝にたえない次第でございます。いささか貴重な時間を拝借いたしまして、意のあるところを述べさせていただきたいと
○高橋公述人 道路については、道路の建設費はなるほど国でやっておるかもしれませんが、やはり建設費の利子というものはガソリン税その他で負担しなければならぬと思うのです。そうしてその運賃が現実に幾らになるかということは、今計算しておりませんからわかりませんが、御説のように安いかあるいはもう少し高いかということはわかりません。しかし自動車の運送原価と鉄道の運送原価とを一般的に比べれば、自動車の運送原価は各国
○高橋公述人 交通投資の問題について簡単に申し上げます。 道路も港湾も国が投資しておる、運送業者がその費用を負担しておらぬじゃないかというお話でありますが、道路につきましては、鉄道が線路の費用を負担すると同時に、道路に対してもやはり自動車業者がある程度負担すべきであるというふうに私は考えます。しかし道路そのものにつきましても、自動車だけのために使う道路ということになればお話の通りと思います。しかしながら
○高橋公述人 高橋秀雄でございます。 国有鉄道の旅客及び貨物運賃を引き上げて、輸送力の増強と輸送サービスの質的な改善を行なうということを目的としました国有鉄道運賃法の改正法律案に対して、私は賛成いたします。 以下その理由を申し述べます。 一、輸送力の増強、サービス改善のための財源として、運賃水準の引き上げを行なうこと。戦後日本の経済が復興を遂げ、さらに進んで飛躍的に成長している現状におきまして
○高橋参考人 ただいま公共性と企業性との関連につきまして、どう考えるかというお話であつたように考えるのですが、私は公共性と企業性ということは決して矛盾しない概念であると考えます。これは例を申し上げると簡単でありますから例を申し上げますが、フランスの鉄道は日本の鉄道と非常によく似た鉄道でありまして従事員も約四十三、四万おります。貨物の輸送量も一億七、八千万トン、旅客は少し少いのでありますが、非常に日本
○高橋参考人 鉄道の経営の維持という意味における。いわゆる減価償却に相当するもの、鉄道の現在能力を保持するための資金は、営業勘定から出すべきでありまして、運賃で回収して行かなければならぬ。しかしながら新しい能力を加える、いわゆる改良であるとか、新線の建設は、工事勘定として政府資金あるいは民間資金でまかなうべきであるということを申し上げたのであります。また過去の昭和十一年以前の鉄道の経営の状態を見ますと
○高橋参考人 私、紅陵大学の教授の高橋でございますが、なお紅陵大学は今度名前がかわりまして、拓殖大学にもどりました。拓殖大挙の教授でございます。 国有鉄道の運貸の改正の某準につきましては、国有鉄道運賃法によりまして、運送原価を基準とすることに定められております。また運送原価は、国有鉄道法によりまして、能率的な経営を行う場合を前提としておるのでありまして、合理的な経営の原価が高くなれば、運賃の改正を
○公述人(高橋秀雄君) お答えいたします。貨物協会の会員の大部分に照会いたしまして、そのうちの回答の集りましたのが千二十何件であります。それでそのうちの賛成が幾ら反対が幾ら、賛成が五百三十三票で過半数であつたということであります。
○公述人(高橋秀雄君) 高橋秀雄であります。委員長の御指名によりまして、所信を申上げますが、本日は社団法人鉄道貨物協会の評議員の立場からこの運賃値上げの問題につきまして意見を申上げます。鉄道の運賃値上げにつきましては、配付されました資料その他説明によりまして、一応その理由は止むを得ないものと考えられるのでありますが、その値上げの率をできるだけ低くして頂きたいのであります。貨物協会は約一万の会員を持つておりますが
○高橋参考人 委員長の御指名によりまして、私の意見を申し上げます。まず申し上げる前に、全体を通じての私の結論を先に申し上げたいと思います。 運賃の値上げの問題に対しまして、意見を求められるということになりますれば、多くの場合賛成をする人はほとんどないと思います。しかし私は交通学研究という客観的な立場から判断いたしまして、必ずしもこれに反対するものではありません。運賃はむしろ適切な調整をなされていることが
○参考人(高橋秀雄君) 私栃木の町村会の会長を勤めております小山の町長でございます。木田議員の皆様方には社会保障の前提である国民健康保險事業について、熱心な御検討を頂いておりますことを衷心から感謝申上げる次第であります。先程来より各町村長各位よりお話がありました通り、結論といたしまして私は法第二條の強化を叫ぶものであります。何となれば、法第二條におきましては、国民健康保險事業は町村これを行うということでありますので